TOYOTA86
スポーツカーを
カルチャーにする。

トヨタ 86

ミッションをブランディングする。

トヨタ自動車が13年ぶりに開発したスポーツカー、それが「86(ハチロク)」だ。新車発売における従来の4マス媒体を主体にしたキャンペーン型ではなく、「スポーツカーカルチャーを創造する」というミッションのもと独自のブランディングを実施。思想を伝える新聞広告やオーナー向けイベントなど、すべてをブランディングと考え、質の高いデザインで一貫させた。「86」のマーケティングモデルは、クルマの広告における新しいコミュニケーション手法として高く評価された。

スポーツカーを広告する大人たち。

自動車メーカーとして、走りの楽しさを追求しようという思いで開発されたトヨタ86。スポーツカーをカルチャーにするために、喜馬克治氏(現博報堂コンサルティング)を中心としたコアディレクションチームが結成された。。コピーは前田知巳氏、アートディレクションをサン・アドの葛西薫が担当。スポーツカーを「やんちゃな若者が暴走するクルマ」というイメージから、「大人の上質な楽しみ」へシフトする世界観を構築するため、ユーザーとの様々な接点において「86」のブランディングを展開していった。

世界観を構築するデザイン。

新聞広告、イベント、販促ツール、建築デザインと、ユーザーとの接点は様々だが、すべてにおいて「86」のシンボルマークとキーカラーのピンクが世界観を統一している。シンボルマークはもともと車体にあったエンブレムを継承したデザインで、「大人の中にある子どもっぽさを表現した」(葛西)。「86ピンク」と名付けられた落ち着いたピンクは、どこか遊び心を持った上質な大人のイメージだ。これらと知的で静謐な雰囲気の写真や言葉との絶妙なバランスで構築した「大人のカルチャー」のイメージは、スポーツカーというカテゴリーの中で驚きと共感をもってユーザーに受け入れられ、愛されるブランドとなることに寄与した。

制作物

制作クレジット

クライアント
トヨタ自動車株式会社
サン・アド
ロゴ:
CD+AD:葛西薫 / AD:小島潤一 / D:増田豊・藤田佳子 / Pr:土井真人・小原淳平
グラフィック:
CD+AD:葛西薫 / AD:小島潤一 / D:増田豊・藤田佳子 / Ph :上原勇(人物) / Pr:小原淳平・福島匠
映像:
CD+AD+Dir:葛西薫 / AD:小島潤一 / Pr:小原淳平・布施剛 / PM:市純一・村尾萌・福島匠
パッケージ・プロダクト:
CD+AD:葛西薫 / AD:小島潤一 / D:増田豊・藤田佳子 / Pr:小原淳平・福島匠
サン・アド以外の方々
ロゴ:
ECD:喜馬克治(博報堂コンサルティング) / CD+C:前田知巳 (Future Text)
グラフィック:
ECD:喜馬克治(博報堂コンサルティング) / CD+C:前田知巳 (Future Text) / Ph:五條伴好(峠・86)
映像:
ECD:喜馬克治(博報堂コンサルティング) / CD+C:前田知巳 (Future Text) / CD:木村健太郎(博報堂ケトル) / PL:太田郁子・大木秀晃(博報堂ケトル)・後藤隆之助(博報堂) / Pr:外丸尚人・浪久暖・仙石大記(博報堂)/ Dir:今泉成博 / Ca:今泉好人 / SFX:鵜沢英樹・岡村宗幸 / 編集:戸谷拓嗣・入野俊郎 / MA:島袋保光 / 音楽Pr:渡辺秀文
パッケージ・プロダクト:
ECD:喜馬克治(博報堂コンサルティング) / CD+C:前田知巳 (Future Text)/ Ph:五條伴好(峠・86)