虎屋の商品展開は多岐にわたるため、全体を見る葛西のディレクションのもと、複数のデザイナーが商品ごとにデザインを分担。それぞれの商品の味わいやコンセプト、季節感に合わせてパッケージを制作している。「菓銘(お菓子の商品名)」の筆文字をすべて手掛けるのは、書家の古郡達郎氏。実直そのものという印象の字だ。

クライアント:
株式会社虎屋
サン・アド:
CD+AD:葛西薫 / Pr:坂東美和子・常木宏之 【小形羊羹】 AD+D+I:引地摩里子(干支)・中本陽子(季節)・徳田祐子(空港限定) / 【中形羊羹】 AD+D+I:白井陽平 / 【水羊羹・お汁粉・「YOKAN」冊子 他】 AD+D:中本陽子 / 【夏羹・ホールインワン最中 他】 AD+D:白井陽平 / 【エッフェル塔の夕暮れ・ラムレーズン】 / AD+D:瀬古泰加 / 【とらや東京ミッドタウン店】AD:安藤基広・徳田祐子 / PL:服部彩子 / 【TORAYA TOKYO】 AD+D:中本陽子 / AD+D:徳田祐子 / C :小宮由美子 / 【とらや工房】 D:高井薫・引地摩里子・徳田祐子 / C:李和淑 / PL:服部彩子
サン・アド以外の方々:
カリグラファー:古郡達郎(「小形羊羹」「中形羊羹」「とらや工房」) / I:Philippe Weisbecker(「TORAYA TOKYO」「YOKAN」冊子)・Philippe Petit Roulet(「エッフェル塔の夕暮れ」・小型羊羹「ラムレーズン」)・唐仁原多里(「夏羹」他)
「小形羊羹」
説明:
今や虎屋の代表商品となった小形羊羹。2008年には時代の変化に合わせて2本入りを1本入りに変更し、売上増に貢献した。定番の他、季節や干支のデザイン、羽田空港など地域や店舗限定のパッケージ等、その展開は多岐に渡る。
「小形羊羹」
「小形羊羹」
「小形羊羹」
「小形羊羹」
「小形羊羹」
「小形羊羹」
「中形羊羹」
説明:
2014年発売のハーフサイズの羊羹。「夜の梅」などの定番だけでなく、そぼろ状の餡で小倉羹をはさんだ「湿粉製棹物」、年中行事や季節にちなんだ意匠の「季節の羊羹」等、多くの種類がある。「重厚さを出すため、伝統的な色使いを意識して軽いタッチにならないようにしています」(「季節の羊羹」「湿粉製棹物」のデザインを担当するアートディレクター白井)
「中形羊羹」
「中形羊羹」
「中形羊羹」
「中形羊羹」
「中形羊羹」
「中形羊羹」
「中形羊羹」
「水羊羹・夏羹」他
説明:
夏季に販売する水羊羹や、果実を使用した夏羹のパッケージデザイン。
「水羊羹・夏羹」他
説明:
最中や焼菓子、夏限定のお汁粉のパッケージなどのデザインもサン・アドが担当。ゴルフボールを模した「ホールインワン最中」は大正15年(1926年)に誕生したもの。
「とらやパリ店」
説明:
1980年にオープンしたパリ店の35周年祭では、限定商品の特製羊羹「エッフェル塔の夕暮れ」、小形羊羹「ラムレーズン」のパッケージデザインのほか、とらや東京ミッドタウン店のギャラリーでの記念展「パリ35」の会場構成も担当した。イラストレーションはフランス人アーティストのプチ=ルーレ氏。
「とらやパリ店」
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
説明:
とらや東京ミッドタウン店オリジナルのギフトボックスや手提げ袋は、同店の内装のタイルブロックを連想させる正方形。「鐶虎」が配された手提げ袋の太くて柔らかい持ち手は、のれん素材をイメージしたもの。この仕事でアートディレクター安藤基広とプロダクトデザイナー徳田祐子が2007年の東京ADC賞、2009年の日本パッケージデザイン大賞を受賞した。
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
パッケージ「とらや東京ミッドタウン店」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
説明:
東京ステーションホテル2階にあるTORAYA TOKYO の限定パッケージ。小形羊羹のパッケージはアーティストのフィリップ・ワイズベッカー氏に東京駅のイラストを依頼した。「東京駅を俯瞰で見た資料がなく、市販のペーパー模型を組み立てて、いくつものアングルを探りました」(アートディレクター中本)。イラストはパンフレットなどにも利用されている。
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「TORAYA TOKYO」
パッケージ「とらや工房」
説明:
和菓子屋の原点回帰の店であるとらや工房。パッケージやツールにも手づくり感や素朴さを意識することで、虎屋本体のような全国展開する店舗との見え方に差をつけた。手提げ袋は既製品に「と」のハンコを押す方式を提案。古地図のような敷地案内図からは、ずっと昔からこの場所にお店があるような雰囲気が感じられる。
パッケージ「とらや工房」
パッケージ「とらや工房」
パッケージ「とらや工房」
パッケージ「とらや工房」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
説明:
虎屋菓寮で使用されている食器や漆器のほか、販売用のプロダクトもデザイン。5点の豆皿は、虎屋に伝わる菓子見本帳に描かれたお菓子の絵図をモチーフにしたもので、セットで販売されている。
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや東京ミッドタウン店」
プロダクト「とらや工房」
説明:
とらや工房の「お盆に載せたスタイルでお菓子を提供する」「お茶はおかわり自由」というサービスのスタイルに合わせて、お盆と湯飲みをオリジナルで細作。プロダクトデザイナーの徳田があたらしくデザインを起こした。
プロダクト「とらや工房」
プロダクト「とらや工房」