みんなをつなぐ。
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グランスタ
大きな言葉を真ん中に。
東京駅地下の商業施設グランスタのエリア拡大キャンペーン。2016年夏から2017年夏にかけて段階的に売り場を拡大し、計55店舗が新規オープンするにあたり、駅構内の交通広告とデジタルサイネージ等の映像を中心としたプロモーションを4期にわけて展開した。最初に生まれたのは「グランスタふくらむ」というキャッチコピー。エリア拡大を「ふくらむ」と言い換えることで、物理的な拡大だけでなく「毎日がふくらむ」「心をふくらませる」という情緒的な意味も伴い、キャンペーン全体を貫く言葉として、さまざまな表現のもとになっていく。
「ふくらむちゃん」の誕生!
「ふくらむ」からの連想でぬいぐるみのキャラクターをつくろうというアイデアが生まれ、制作を依頼したのが、スタッフたちがかねてからインスタグラムでその作風に魅了されていたぬいぐるみ作家・片岡メリヤス氏。期待通り、かわいいだけではなく狂気や不思議さをあわせ持ったマスコットガール「ふくらむちゃん」が誕生した。彼女は4期に渡るグラフィック広告や映像の主役となっただけでなく、立体広告「ふくらむちゃん柱」や、グランスタ内のショップとのコラボレーションによるオリジナルグッズ開発にも発展。公式ツイッターもスタートし、SNSでも話題化していく。
クライアントと、チームになる。
「ふくらむちゃん」は制作チームの予想を超えて、お客様だけでなく、グランスタで働くスタッフやクライアント社内からも愛され、みんなを結びつける存在となっていった。誰もが「ふくらむちゃんのためなら」と笑顔で協力してくれるのだ。クライアントとも同じチームとして信頼感が生まれ、チャレンジングな企画を共に楽しめる関係性が築けた。若手スタッフが自分たちの感覚を大切にすることで、従来の平面的・一方通行的な広告の世界から、実体のあるコミュニケーションへと発展した、サン・アドにとってもあたらしい仕事となった。