「水と生きる」は、サントリーという企業を一個人になぞらえることから生まれた。この人は何をいちばん大切にしているか。何によって生かされているか。「僕はきみと生きる」と言えば、それは恥ずかしいくらいストレートな愛の告白になる。「水と生きる」はサントリーの「水」に対する、とても真摯な愛の告白と言える。水なしでは生きていけないから、水を生み出してくれる自然環境を、これはもう必死で守る。社会に水の恵みをお届けすることで、こころの潤いも提供していく。環境保全も企業活動も、すべて水で循環していく。社員も水のように自由奔放に仕事に挑戦する。「水と生きる」は、こうして、サントリーという企業の価値観を濃縮するコピーとなっていった。

クライアント:
サントリーホールディングス株式会社
サン・アド:
CD:葛西薫・山田健(現サントリー)/ C:古居利康 / Pr:岸良真奈美
説明:
2003年プレゼンテーション時の企画書の一部を再現。農民や漁師、詩人とサントリーを並列して考えたことを明示。実際のプレゼンテーションでは、クリエイティブディレクター葛西薫直筆の毛筆手書き文字で提示した。