聖地を輝かせる。
聖地を輝かせる。
サントリー山崎蒸溜所
100年に一度の大事業。
1923年、日本初のモルトウイスキー蒸溜所として誕生した山崎蒸溜所。良質の水や湿潤な気候などウイスキーづくりに最適な土地として、サントリー創業者、鳥井信治郎が選んだのが山崎の地だった。それから100年目にあたる2023年、山崎蒸溜所は大規模な施設改修を敢行。それは単なる改修ではなく、ものづくりの現場をお客様がより深く体感できる施設への進化、飽くなき品質探求の歴史と現在を伝える展示、そして蒸溜所価値の向上。ウイスキーづくり100年という記念すべき年に、ジャパニーズウイスキーの聖地をさらに輝かせる大事業だった。
コンセプトは、“SOUL”。
プロジェクトが立ち上がった2021年末から2023年晩秋の一般公開まで約2年にわたる仕事となった。サン・アドは蒸溜所の空間デザインのみならず、見学におけるカスタマージャーニーの設計、ウイスキー館のストーリー再構築、さらには敷地内の植栽のあり方に至るまで、あらゆる局面に関わった。そのすべてを貫くコンセプトが“SOUL”だった。ただひたむきに「美味しいウイスキー」を極めたい、という“SOUL”=魂。山崎蒸溜所は人の魂が宿るウイスキーの聖地。次の100年に継承するために何が必要か。そんな想いが仕事の推進力となった。
サン・アドの総合力が試された。
約2年、ミーティングを定例化して臨んだ。コンセプトが固まるまでは侃侃諤諤の議論を重ね、ゴールイメージが見えてきたのちはテーマごとにアウトプットを高めていった。山崎蒸溜所の工場長はじめ、現場のつくり手や従業員の方々。ブレンダー室や原酒生産部、そしてデザインセンターや広報部。サントリーのウイスキー事業に関わるあらゆる部門が参集。建築家ともコラボレーションし、設計や施工、作庭など専門業者も含めて数多くのスタッフが関わった。そのすべてと向き合うサン・アドの総合力が試される仕事となった。
制作物
制作クレジット
クライアント
サン・アド
- 空間デザイン:
- ECD+C:笠原千昌 / CD+C:古居利康 / AD+D:藤田佳子 / C:宍戸将 / D:吉岡友希・新島亜希・大山理恵子 / Pr:岸良真奈美・重長奈津美
- パッケージ・プロダクト:
- CD+C:笠原千昌 / AD+D:藤田佳子 / C:三浦万裕 / D:佐藤祐太郎 / Pr:橋本祐樹・岸良真奈美・重長奈津美・永井浩
サン・アド以外の方々
- 空間デザイン:
- 建築監修・設計:小川博央建築都市設計事務所(小川博央・赤瀬玲央奈) / 設計・施工(PR棟):株式会社船場 / 設計・施工(ウイスキー館・製造エリア):株式会社乃村工藝社 / 施工:三和建設株式会社
- パッケージ・プロダクト:
- 製造:サントリーパブリシティサービス株式会社・サントリーマーケティング&コマース株式会社