- 説明:
- カレンダーは罫線ありとなしの2種類がある
- 説明:
- カレンダーは罫線ありとなしの2種類がある
- 説明:
- カレンダーは、二つ折りになった6枚の紙を重ね、専用にデザインしたフック「Kハンガー」でまとめている
「しぐさ」を想像してつくる。ANDO GALLERY 安東孝一氏からの、葛西自身が使いたいと思うカレンダーをつくってほしいという依頼で生まれたカレンダー。玉(月や日付)だけのシンプルなもので、罫線なしとありの2種類がある。見た目からは気づきにくいが、ユニークなのがページの仕組み。二つ折りになった六枚の紙を重ね、専用にデザインしたフック「Kハンガー」でまとめてあり、「裏返す」と「はずす」という動作で月を切り替えることができる。「カレンダーを破りとるのが嫌で。着替える感覚にできないかと、しぐさを想像しながらつくった」と葛西。「無名性をめざした。醤油差しみたいに長く使って欲しい」。その言葉通り、2002年の発売以来定番化し、長く愛され続けている。
書く喜びを、味わってほしい。2023年には、カレンダーの姉妹品として、ダイアリーが発売になった。なぜ「手帳」ではなく「ダイアリー」なのか? この問いに、葛西は「構成を考えるにあたって、『手帳はスマホになった』という仮説を立てた。最早、スケジュール管理はスマホで行う人が6割以上を占めるというが、ノートは別に持っているという。それなら、ノートとしても成立するダイアリー(日記帳)にして、スマホとセットになる存在を目指した」と答える。書き心地の良さにこだわり、少しクリームがかった、やさしい色合いの紙を採用。巻末には34ページ分の方眼ノートをつけた。「このダイアリーで、改めて“書く喜び”を味わってもらいたい。新しいノートを買ったときのワクワク感と、最初は汚れるのが怖いけど、徐々に自分の色に染まっていくことが嬉しくなる気持ち。こうした喜びを再現したかった」。